


現在、日本には全国で23万軒を越す美容室があり、そこでは40万人以上の美容師が働いており、この数は概ね一定だといわれています。毎年およそ2万人が美容師資格を取得することを考えれぱ、一年で約2万人の美容師が業界から消えていることになります。
このことからも美容師の仕事は決して棄なものではなく、一人前になるには厳しい競争があることをお分かりいただけるでしょう。勿論業界を上げて環境整備には取り組んでおり、少しずつ改善されてはいますが、未だやはり厳しい現実に変わりはありません。
だからこそ我々は本校生には、やがて理想の美容師として社会から認められるプロになれるよう、在学中からそのために必要な資質を育む事は勿論、卒業後一人前になるまで業界で生き残れる自立する力(スキル)を身につけて貰いたいと考えているのです。
資格は大切な要件ですが、それだけでは身を守ることは出来ません。就職さえすれぱ必ず成功できるわけでもありません。自分のカで業界を渡っていくためには早くから専門的なスキルを身に付けるための努力をしなけれぱならないのです。


人の持つ魅力や美しさを輝かせるのは、ヘアスタイルやメイクアップだけではありません。肌や体、髪や爪、身に付けるものから表情やしぐさ、ひいては心の状 態までもがお互いに深くリンクして人は美しくも醜くもなる。 だから美容師は、美容の対象を広く大きく捉え、それぞれに対してプロとしての知識や技術を身に付けなければならないのです。
美容師としての原動カは、お客様を美しくする事への情熱。つまりそれらを自らの使命ととらえ責任を持ってこれに当たる覚悟が必要です。同時に職業人として 自らの仕事に誇りを持つことは、プロになるために絶対忘れてはならない事です。こうした精神性もまた在学中から育んで行かなけれぱなりません。
美容師には様々な感性が求められます。素材の状態を捉えるための「細やかな感受性」。自分の仕事を正確に観察する「客観的な観察カ・几帳面さ」。お客様の 多様な美意識や価値観を理解する「幅広い受容力」。お客様の個性を活かしながら自分の個性で提案できる「オリジナリティ」。そしてお客様の信頼を勝ち取る 「安定した社会良識」など。
これら感性は授業で教わるものではありませんが、在学中からそれを目的とした環境の中で磨きをかけなけれぱなりません。
美容師としてのスキルには、トータルな美容の視点と同じだけの種類があります。生きた素材であるお客様を健やかに守るスキル。美しく整えるスキル。流行を 取り入れるスキル。個性を形に変えて提案するスキル。プロとしてお客様を納得させる接客のスキル。これらも単に資格を取るだけでは身につきません。